こんにちは。
都筑区放課後等デイサービスFORTUNAです。
今回は以前ブログで紹介した「DCD(発達性協調運動障害)」について少しかみ砕いて説明していきたいと思います。
まずDCDは表立って運動障害がある様に見えない場合が多く、気づかれにくい障害です。
例えば新しい動きをさせると不器用さが目立つ、細かい作業をすると苦手さがあるなどです。
ADHDを持った子どもの約半数がDCDを併発しており、診断的な用語では「DAMP(Deficit in Attention Motor control and Perception)」と呼ばれています。また自閉スペクトラム症の研究では運動のコントロールに関わる中枢に問題が発見されているので運動面での不器用さがでることは当然です。しかしその場合優先的に自閉スペクトラム症の診断名がつけられるため、DCDは診断名に挙げられません。
要するに診断名がついていない場合でも、運動面に苦手さを抱えていることがあるのです。
説明ばかりではイメージしにくいと思いますので、DCDを持った人の具体的な感覚を紹介します。例えば足を組む時はまず左足を下して右足を上げて…姿勢は24時間バレエをしている様に…と意識をしているのだそうです。また自分の身体がどこからどこまでなのか把握できず、各部位がどこにあってどこを向いているかなども感覚ではわからないため目でみて確かめているのだそうです。
これを知ると、DCDを持っていない人でも困難さが少しイメージできますね。
では改善のためにFORTUNAではどのように取り組んでいるか。
①どこの部分の運動作業が苦手なのかに焦点を当てその原因を調べるために理学療法や作業療法(専門的支援)の実施を開始しております。また日々の集団でのプログラムの中でもそれらを観察し原因発見に努めています。
②発見した苦手や原因を基に専門的支援及び日々のプログラムを実施しております。日々のプログラム内容は子どもたちの傾向を基に組んでいます。FORTUNAは集団療育のため一人ひとりのお子様にとって毎回DCDにおける苦手や原因に沿ったプログラムになるとは限りませんが、ヘルプを出す・仲間と協力するなど必ずすべてのお子様の成長に繋がる・必要な部分を補うプログラムを実施しております。
③では実践的な内容について触れていきます。
次回のブログもご覧ください。